株式会社PREVENT(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:萩原悠太 以下、PREVENT)は、一般社団法人いわき市医師会(所在地:福島県いわき市、会長:齊藤道也 以下、いわき市医師会)、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長 兼 社長:ヤンシュテファン・シェルド 以下、ベーリンガーインゲルハイム)と共同し、心不全リスク保有者へ定期的な心機能検査を促進するための取り組み「いわき心不全発見プロジェクト」を実施しました。同プロジェクトは、いわき市医師会が多職種を巻き込み心不全対策に取り組んでいる「いわき市心不全対策ワーキンググループ」から生まれたプロジェクトです。


■「いわき心不全発見プロジェクト」のサマリー

<背景>
高齢化社会の到来によって日本全国に心不全パンデミックと呼ばれる状態が起きると言われている。いわき市では心不全による入院患者が今後20年で倍増すると予測されており、現状の約50人/日の入院から2040年には約100人/日の入院が見込まれている。また、心不全の早期発見に有用とされているNT-proBNPによる検査数は全国平均を下回っている状況であったため、早期検査を促進させるため2023年7月より「いわき心不全発見プロジェクト」を開始した。

<取り組み内容>

  • いわき市医師会加入の医療機関に心不全ステージB患者の定期的な心機能検査の必要性を周知
  • 医師が必要と判断した場合、患者に各種心機能検査を実施
  • いわき市の協力の下、心不全ステージB患者に関する基礎集計、各種検査の実施状況評価を実施

<結果>

  • 基礎集計:心不全ステージB患者のうち85.8%が直近1年間心機能検査を実施していないことが明らかとなった
  • 各種検査の実施状況評価:BNP検査、NT-proBNP検査において実施率の増加が認められた

「いわき心不全発見プロジェクト」の事業成果報告抜粋は以下のURLからご覧いただけます。
https://drive.google.com/file/d/1JckaXLDcaG_6UnZV8XT5ITnO8JfQA9VJ/view?usp=sharing


■事業成果概要
過去のデータを用いてコントロール群を設定することで、事業による検査促進効果を評価。

4カ月の事業評価期間でBNP検査及びNT-proBNP検査実施率が増加。事業による検査促進効果が認められた。


【株式会社PREVENTについて】

2016年7月設立の名古屋大学医学部発スタートアップ企業。企業健保・自治体国保に向けて、保健事業の計画立案や生活習慣病重症化予防事業の提供、保健事業の事業評価などを推進。また、保険者支援の事業を通じて培った「データ解析力」、「RWD」、「各種ソリューション」等のアセットを活用し、製薬業界に関わるステークホルダーへの支援を推進している。大学発スタートアップとしてデータや研究ノウハウを活用したデータ駆動型の事業に強みを持つ。

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