愛知製鋼健康保険組合様
CASE STUDY導入実績
CASE STUDY導入実績
愛知製鋼健康保険組合様
事業所数:11事業所
被保険者数:4,298人(男性3,819人 女性479人)
被扶養者数:3,753人(男性1,192人 女性2,561人)
扶養率:0.87人/1人
愛知製鋼健康保険組合 事務長 鈴木 純次 様
愛知製鋼健康保険組合 保健師 関口 珠枝 様
当健保の母体は愛知製鋼株式会社で、加入者の約70%を占めており、残り30%は10社ある子会社の所属になります。
業界は鉄鋼メーカーで、従業員の7割ほどが製造に関わっており、残り3割が事務・技術関係に従事しています。母体である愛知製鋼は製造現場が多く、鉄鋼メーカーの中でも電炉メーカー(原料に鉄スクラップを使用し、電力で溶かして鋼を製造する方法)に属しており、鉄を溶かすときに電力を大量に使用しております。従い、昼間に一般の方が電気を多く使用する時間帯を避けて夜間に稼働する(ピークカット)ような形になり、勤務形態としては交替勤務者が多くなります。夜勤が多いと健康にはあまりよくないかとは思いますが、日中と夜間では事業に欠かせない電気料金も大きく変わってくるので、経営上どうしても夜間の稼働をせざるを得ない状況です。これはこの業界では避けられない特徴かなと思います。また、平日より土日や長期連休中の方が電気料金が安く抑えられるので、製造現場に従事する方の勤務形態はどうしても夜になったり、土日や祝日になったりと、不規則になりやすいのが大きな特徴です。
男女比としては、約9割が男性であり、女性は数百名程度になります。実際の製造現場は暑く重い物を扱う力仕事も多いので、作業中は体力も使い、汗もかきますので、カロリーや塩分の高い食事を摂る方も多いのではないかと思います。
最初は、営業の方が来て説明していただいたのがキッカケでした。あまり聞いたことがない会社だったので、とりあえず情報収集に軽く話を聞いてみようかなという感じでしたが、話を聞いてみると名大(名古屋大学)発ベンチャーということで興味を持ち、実際に内容を聞いていくうちにちゃんとした会社なんだなと思いました。(笑)
また以前の常務理事が、もともと特定保健指導に懐疑的で、未治療の方より現在医療費がかかっている方に対してもっとアプローチするべきだという考えを持っており、私もよく聞かされていたので、PREVENT社の事業の説明を受けるなかで治療域への介入の必要性、事業の価値については自然と納得できました。
心筋梗塞や脳梗塞などの血管病は倒れると医療費も大きくかかるし、命までもっていかれるリスクもあります。また、糖尿病も重症化し透析まで移行したら医療費に大きなインパクトとなるので、PREVENT社の事業はそこにアプローチできるということで魅力を感じました。
不規則な勤務形態や体力を使う仕事であるということはなかなか変えることはできないので、そのような中でも病気にならないように気を付けるにはどのような過ごし方が望ましいか、そんなモデルのようなものをご提示いただければという想いでPREVENT社に依頼しました。
一番最初に導入を決断したのは、被扶養者を対象としたコンソーシアム事業で、決め手は「無償で試すことができる」ということでした・・・。(笑)
ただ、このような疾患は圧倒的に被保険者の方が多いので、並行して被保険者を対象にした有償の通常事業も実施することとしました。
当健保が定期健診と特定保健指導を主力で委託している機関に、特定保健指導の対象からは洩れてしまう者(メタボでない者、服薬者等)に対し、「特別保健指導」という名称の健康教育をお願いしています。対象者は健診データから当組合独自の生活習慣病リスクポイントを算出して選出し、中には服薬者も含まれるため、医師監督の下で実施してきました。ただ、ハイリスク者の対応は難しいということで、最もフォローしてほしい層への対応は中々できておりませんでした。
当初は、薬を飲んでも数値改善しない人にアプローチしてどうなるのかと思っていました。私自身も糖尿病の診断がでて服薬をしており、以前は薬を飲んでいれば何してもいいくらいに思っていましたが、やはり並行して生活習慣を改善していくと実際に数値も下がっていくので、生活習慣改善は大事なんだなと実感しました。自分自身も怖さを感じる機会があり、生活習慣をちゃんと変えようと思いました。本人が怖いと思わなければなかなか変えるのは難しいですよね。
これまで継続して実施してきた結果を拝見しましたが、実際の結果を見て、「やってよかったな」と思います。なかなか単年だけでは評価しにくい部分もありますが、継続して事業実施をすることで、確かな成果が出ているなと感じています。
積極的にやりたいという人は正直少ないですね。リスクをお話して、しぶしぶ参加する方が多いです。2019年までは電話勧奨していましたが、それ以降は直接お会いして参加勧奨をしています。対象者の方のなかには「いや、自分でやります」といってプログラムに参加しない方もいるのですが、参加しない方にも健康管理や生活習慣に関するアドバイスはしており、そういった方もその後比較的状態が良くなっているケースもあります。プログラムに参加しなくても実際お会いして病気のリスク等をしっかりお話することが重要なんだなと感じました。
2020年からは産業医指示面談もやっていて、自分が重症化リスクが高いということを実際呼び出して、顔を見てお話することで本人にも理解していただきやすくなるので、重症化予防プログラムに実際参加する10人以外にも、保健師が直接説明をすることで良い効果を生んでいると思います。
対象者本人へのお声がけはこっそり慎重に行うようにしています。特定個人情報なので情報の取り扱いはもちろん注意しています。
安全配慮義務もありますので、健康リスクの高い方にはしっかりとアプローチできるよう取り組んでいます。
解析によって出してもらっている重症化リスク順位をもっと有効に活かしていきたいと考えています。お願いする人数を増やすことはなかなか出来ないので、分析データを活かして有効な案内につなげていきたいです。そのために医局(健保に隣接している診療所)との連携も重要だと考えており、現在もリストを渡して声がけを依頼しています。対象者も分かっているので活用していきたいと思います。
まだトライアルとのことですが、リブレを取り入れていただけたことは嬉しいです。対象者の中に血糖値高い人も多いので期待しています。
プログラム終了後のフォローがもう少し充実するとより安心できます。プログラム終了半年後くらいにフォローアップの手紙を送ったり、プログラム終了1年後の分析結果を元に信号のように青、黄、赤みたいにリスク分けをしてそれぞれに対するフォローができたらいいかもしれないですね。
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