【お話を伺った方】
| いなべ市 保険年金課 | 吉田 雅子 様 | |
| いなべ市 保険年金課 | 渥美 麻奈 様 |
糖尿病性腎症重症化予防事業について、当初は集団教室形式で事業を実施しており、多くの住民の方に参加頂いていました。集団教室では、糖尿病が重症化し人工透析等に至ることを防ぐため、食事や運動、健診結果の見方などの情報提供を通じて、教室の参加者が日常生活を見直すきっかけづくりを目的に実施していました。
開催数を追うごとに参加者数が徐々に減少していくという集客面に課題を感じていました。また、参加される方が毎年ほぼ同じ方になる傾向があり、本来支援したい対象者に対して網羅的にアプローチできているかという課題もありました。さらに、一人ひとりの生活習慣や課題に合わせた、より個人に寄り添った支援の必要性は感じていたものの、自治体職員だけで継続的に対応するには限界があり、実施までには至っていませんでした。当時は保険年金課の保健師が限られた体制で事業を運営しており、日々のフォローまで手が回らない状況でしたし、また、コロナ禍を契機に、集団教室の運営そのものにも課題が生じており、従来の運営体制のまま事業を継続していくことに難しさを感じていました。
私たちは以前から、集団教室だけではなく、一人ひとりに合わせた継続的な支援を実施したいと考えていました。その実現方法を検討する中でPREVENTと出会いました。
そして、決め手となった最も大きな理由は、客観的データを活用した保健指導ができる点です。
従来の保健指導では、
など、本人の申告をもとに支援することが中心でした。
一方でPREVENTでは、
などを活用しながら支援を行います。参加者自身が現状を可視化できるだけでなく、保健指導もデータに基づいて実施できることに魅力を感じました。
まず医師会事務局へ相談することから始めました。
いなべ市では医師会との調整を進める際に、まず事務局へ相談し、その後、医師会長へ説明する流れを大切にしています。事務局との連携を通じて円滑に話を進めることができました。
医療機関へ過度な負担をかけないことを意識していました。また、すべての医療機関へ一律に協力をお願いするのではなく、「協力いただける先生方から始める」という形を取っています。先ずは、事業に賛同いただける医療機関と取り組みを進めることで、無理なく事業を継続できる環境を整えてきました。
導入時に大きな反対意見はありませんでした。
また、事業実施後には三重県医師会の糖尿病性腎症重症化予防検討委員会で事業成果を報告する機会があり、その際には「良い取り組みですね」といった前向きな評価もいただいています。
最も大きな変化は参加者数です。
集団教室を中心としていた頃は、一桁しか参加者が集まらない年もありました。しかし、導入後は毎年安定して参加者を確保できるようになりました。
継続支援が実現できたことです。
PREVENTでは、
が行われるため、参加者も取り組みを継続しやすくなっています。また、参加者自身の都合に合わせて支援を受けられることから、途中で離脱する方が少なくなったことも大きな成果だと感じています。
現在は重症化リスクが高い方への支援を中心に行っていますが、今後はより若い世代へのアプローチも重要だと考えています。重症化してから支援するのではなく、「将来的にリスクが高まる可能性のある方」に早い段階で働きかける仕組みづくりが必要と考えています。
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