株式会社PREVENT(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:萩原悠太、以下 PREVENT)の研究チームであるPREVENT Insight Labは、第34回愛知県理学療法学術大会において、「Mobile healthにおける生活習慣改善支援プログラムが血糖コントロールに及ぼす効果の異質性」と題した研究発表を行いました。本発表では、遠隔生活習慣改善プログラム『Mystar』(https://prevent.co.jp/mystar/ )による血糖コントロールへの効果と、対象者の特性によって異なる可能性が示されました。
【発表演題】 「Mobile healthにおける生活習慣改善支援プログラムが血糖コントロールに及ぼす効果の異質性」
学会名:第34回愛知県理学療法学術大会
発表者:白石涼(株式会社PREVENT 医療サービス部)ほか
HbA1cに基づく血糖コントロールは、代謝性疾患の管理・予防における重要な指標です。ウェアラブルデバイスやアプリを活用したmHealthは血糖管理に有効とされる一方で、その効果には対象者のサブグループ間で大きな異質性(効きやすさの違い)が存在することが指摘されていました。本研究は、こうした効果の異質性を、因果推論の枠組みと機械学習を組み合わせて明らかにすることを目的としました。
対象は、2021年6月〜2023年12月に6か月間の『Mystar』プログラムに参加した、生活習慣病で薬物治療を受けている患者です。基本属性や診断歴、薬剤処方歴、健康診断データなどをもとに、TTEの枠組みで1年間の追跡における血糖コントロールへの効果を推定し、機械学習で効果修飾因子を選定したうえで、サブグループごとの平均治療効果を検討しました。
その結果、mHealth介入は全体として血糖コントロール不良リスクを約15%低減する可能性が示されるとともに、年齢・脂質異常症の有無・併存疾患の程度・ベースラインのHbA1c値などによって効果の大きさが異なる傾向が確認されました。
本発表は、遠隔での生活習慣改善支援が「誰に、どの程度効きやすいのか」を、因果推論と機械学習を用いて検討したものです。効果がより期待できる層をあらかじめ見極められれば、限られたリソースをより効果的に配分し、一人ひとりに合った疾病管理プログラムの設計につなげられる可能性があります。本研究は、当社の研究部門であるPREVENT Insight Labの支援のもとで実施・発表されました。PREVENTは、遠隔生活習慣改善プログラム『Mystar』をはじめとする健康支援事業で培ったデータとノウハウを活かし、こうした知見を一人ひとりに合わせた支援の実践に還元してまいります。今後は、本研究で同定された効果修飾因子に加え、アプリの利用状況や行動変容も含めた、より具体的な効果検証を進める予定です。
なお、本発表は学会での研究報告であり、査読を経た論文として公表されたものではありません。結果は今後の追加的な検証によって更新される可能性があります。
Mystarは、株式会社PREVENTが提供するオンライン完結型の生活習慣改善支援プログラムです。高血圧・糖尿病・脂質異常症・脳血管疾患・虚血性心疾患などを対象に、専用アプリとモニタリング機器で日々のライフログを可視化し、看護師・管理栄養士・理学療法士などの医療専門職が2週間に1回の電話面談で一人ひとりに寄り添った支援を行います。約200の健康保険組合、10,000名以上に利用されています。 詳細:https://prevent.co.jp/mystar/
「科学と社会実践の融合」をビジョンに掲げるPREVENTの研究部門。研究と社会課題をつなぎ、研究成果を社会へ実装することを目的としています。すべての学会発表・研究活動を支援しています。 詳細:https://prevent.co.jp/insightlab/
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