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株式会社PREVENT(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:萩原悠太、以下 PREVENT)の研究チームであるPREVENT Insight Labは、mHealth(モバイルヘルス)と医療専門職による支援を組み合わせた介入が、慢性疾患患者の健康アウトカムに及ぼす効果を検証したシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施しました。ランダム化比較試験(RCT)26件・7,360名を統合した結果、血糖コントロール指標(HbA1c)と生活の質(QOL)が短期・中期において有意に改善することを示しました。本成果は学術誌『Interactive Journal of Medical Research』に掲載されました(DOI: https://doi.org/10.2196/55835 )。
糖尿病や心血管疾患などの慢性疾患は世界的な健康課題であり、従来の医療だけでは管理が難しい場面も少なくありません。スマートフォンアプリなどのmHealthは、継続的でアクセスしやすい個別化されたケアを提供しうる手段として期待されています。一方で、mHealthを単独(セルフマネジメントのみ)で用いた場合の効果には一貫した結論が得られておらず、医療専門職の関与と組み合わせたときの効果を体系的に検証する必要がありました。
本研究では、mHealthと医療専門職(医師・看護師・理学療法士・作業療法士・管理栄養士など)による能動的な支援を組み合わせた介入を対象に、Web of Science・CENTRAL・MEDLINE・CINAHLの4データベースを2023年7月17日まで検索しました。PRISMAガイドラインに準拠し、対象は18歳以上で1つ以上の慢性疾患を有する患者、主要アウトカムはHbA1c・QOL・身体活動としました。最終的に26件のRCT(7,360名)を選定し、追跡期間を短期(約3か月)・中期(約6か月)・長期(約12か月)に分けてメタアナリシスを行いました。
本研究は、mHealthを単なるツールとして提供するだけでは不十分であり、医療専門職による能動的で継続的な支援と組み合わせることで、慢性疾患の血糖コントロールやQOLを短中期的に改善できることを、多数のRCTの統合により示しました。一方で、1年を超える長期効果を得るには、継続的なフィードバックと個別化された支援を組み込んだ設計が必要であることも明らかになりました。
PREVENTが提供する遠隔生活習慣改善支援プログラム『MyStar』は、この「mHealth+医療専門職による継続的支援」を体現するサービスです。専用アプリによるライフログの可視化に加え、看護師・管理栄養士・理学療法士などの医療専門職が2週間ごとの電話面談で一人ひとりに寄り添うことで、本研究が示した効果を引き出す条件を実装しています。PREVENTは、生活習慣病の重症化予防をはじめとする健康支援事業で培ったデータ解析技術とノウハウを活かし、こうした科学的知見を自社の健康支援サービスや保険者支援の実践に還元し、より実効性の高い慢性疾患管理の社会実装につなげてまいります。
なお本研究には、「医療専門職による支援」の定義が研究間で幅広く、対照群の設定も一様でないこと、慢性疾患やアウトカムが多様で統合に制約があること、専門職の関与に伴うコスト面の評価が今後の課題として残ることなどの限界があり、長期効果の持続性や有効な構成要素のさらなる検討が求められます。
MyStarは、株式会社PREVENTが提供するオンライン完結型の生活習慣改善支援プログラムです。高血圧・糖尿病・脂質異常症・脳血管疾患・虚血性心疾患などを対象に、専用アプリとモニタリング機器で日々のライフログを可視化し、看護師・管理栄養士・理学療法士などの医療専門職が2週間に1回の電話面談で一人ひとりに寄り添った支援を行います。約200の健康保険組合、10,000名以上に利用されています。 詳細:https://prevent.co.jp/mystar/
2016年7月設立、名古屋大学医学部発のスタートアップ。医療データ解析やリアルワールドデータ(RWD)を活用した健康支援ソリューションを提供しています。 代表取締役:萩原 悠太/本社:愛知県名古屋市/ウェブサイト:https://prevent.co.jp/
「科学と社会実践の融合」をビジョンに掲げるPREVENTの研究部門。最新の研究成果を社会実装につなげ、人々の健康課題の解決を目指しています。
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